独占したい。



 男の子をかき分けて、私のところに来てくれた2人。

 笑顔で「おはよう!」というと、2人は心配そうにこっちを見ていた。



「花、大丈夫?」



 え?

 マキちゃんの言葉に、一瞬首を傾げる。

 ……あっ、そっか。私が男の子と話してたから、心配してくれたのかも……!



「うん!みんな話しかけてくれただけで、何もないよ!」



 大丈夫と伝えるように、笑顔を見せる。

 すると、2人は驚いた様子で目を見開いた。



「……え?」

「男子と話せたの?」



 ぽかんと口を開けながら私を見る2人に、大きく頷く。