独占したい。




 怖いって思うから怖いんだよっ……大丈夫、男の子から意地悪されていたのはもうずっと昔の話だもん。

 昔のトラウマに、囚われてちゃいけないっ……。



「ひ、姫乃さん……」



 自分に言い聞かせ、恐怖心を払拭しようとしていると、前から歩いてきた1人の男の子に声をかけられた。

 突然のことに、びくりと反応してしまう。



「えっと、今日日直一緒なんだけど、日誌だけお願いしていいかな?」



 あ……そ、そっか、今日日直だったんだ……。

 親切に声をかけてくれたその人を、じっと見つめ返す。

 話したことはないけど、同じクラスの男の子だということはわかる。