独占したい。



 まさくんがいつもみたいに守ってくれたけど……これじゃダメだよね……。

 怖いからって理由で避けてないで、ちゃんと向き合わなきゃ……。

 自分の席について、教科書を机に直す。

 マキちゃんと響子ちゃんは……まだ来てないや。

 2人がこの時間に来てないの、珍しいなぁ。

 いつも私より早く来ているから、2人がいない教室はなんだか落ち着かない。

 そんなことを思っている時、周りから向けられている視線に気づいた。

 主に男の子たちから見られていて、いつもの癖で反射的に視線を下げる。



「花ちゃん1人って珍しくね?」

「ちょっと話しかけてみる?」

「いや、男嫌いなんだろ?やめとこうぜ」



 こそこそと話す声が、耳に入った。私の男性恐怖症は、どうやら周知の事実みたい。

 少しだけ、体が震え出す。

 男の子たち……こ、わい……。

 ……っ、ダメだ。