何よりも、まさくんのお荷物になりたくない。
「まさくんにも、頼りっぱなしじゃダメだなって……もう高校生なんだから……」
いい加減、苦手は克服しなきゃっ……。
「そんなこと、騎士は望んでなさそうだけどねぇ……」
マキちゃんの言葉に、何故か響子ちゃんも同意するように深く首を縦に振った。
「そ、そんなことないよ!まさくんだっていい加減、私のお守りに疲れちゃってるだろうし……」
自分で言っていて悲しくなった。払拭するように、首を左右に振る。
「と、とにかく、頑張る……!」
治せるか、不安だけど……克服のために、今日から頑張ろうっ……!
よしっと気合を入れ、私はお菓子作りを再開した。