小さい頃、母が見せてくれたこの ドレスを星空ドレスと呼んでいた。 大人になったら結婚式の時 着て見せてねと母は言っていたが 復讐の場に着ていくことは 想像もつかなかっただろう。 いつもより少し時間をかけて 丁寧に化粧を仕上げる。 目にかかるくらいの中途半端な 長さの前髪を小さな銀色のキラキラの ピンでとめた。 パーマがとれかけた肩まで伸びた黒髪を 下ろしサイドを後ろで結んだ。 まとまりのない髪に内心苛々しながら、 後ろで結んだサイドの髪の毛を 青いリボンのゴムに通し向きを整える。