23時41分6秒




掃除道具を持つ私の手の甲に
滴が落ちる感触がした。



顔を上げるとさっきまで
夕日が眩しかったあの光景は
もうどこにも無かった。


黒い絵の具で塗り潰されたかの
ような雨空が広がっていた。



一斉にたくさんの滴たちが
私の身体を叩きつけ始める。



家もあと目と鼻の先というところまで
来て突然の雨に見舞われてしまった。