あの男と何かあったのかもしれない。 逸る気持ちを抑えながら、ゆっくりと ページをめくった。 十数ページめくったところから、 また日記が始まっていた。 日記、ではなかった。 これは母が書いたのだろうかと 疑ってしまった。 今までの母が書く、少し丸みのある 字ではなかった。 荒く刺々とした小さな文字が、罫線を無視し 隙間なく並んでいた。 正直、気味が悪かった。 日記帳に少し顔を近づけて、 読み進めていく。