「私は、あなたが好きで付き合った わけじゃない。母の復讐のため。 母は、あなたの父親との関係のことで 精神を病んで、2年前に死んだ。 私は、あなたの父親も、あなたのことも 絶対に許さない」 彼は表情を変えずに、黙って聞いていた。 何も言わない彼に私は苛立ち、 バッグから包丁を取り出した。 包丁を包んでいたハンドタオルが落ちる。 それを拾い、私に差し出した彼の顔の前に 刃を向けた。