この墓地を囲むように広がる森には
整備された遊歩道のようなものがあるが、
あまり人を見かけたことはない。
昼間は穏やかで空気の気持ち良い場所だが
日没が近づくにつれどこか異様な空気が
漂う近付き難い場所へと変わる。
森の最奥にはなにか施設のようなものが
あるという噂も小さい頃に聞いたことが
あるけど、大人になった今でも噂のままだ。
そういった噂もあるせいか
昼と夜で雰囲気が変わるこの墓地には、
地元の人達は昼間ですら近寄りたがらない。
母の眠る場所だからなのか、
よくわからない親近感のような
ものを覚えるこの場所が私は好きだ。
