23時41分6秒




「こちらがメニューでございます」


店員がテーブルに置いてあった
黒色のメニューの表紙をめくり
彼に手渡し、ドアの前へ下がった。


「何か食べたいものありますか?」


「そうですね…ハンバーグありますか?」


母の料理で一番好きなものが
ハンバーグだった。


「トマトソースのはどうですか?」


「じゃあ…それでお願いします」


「すみません」


「はい」


「こちらのトマト薫ハンバーグをふたつ
お願いします」


「かしこまりました。
 少々お待ちくださいませ」


店員は一礼するとメニューを持って
部屋を出て行った。


「僕、このお店のハンバーグが
 大好物でよく食べに来るんです」


「それなら味も期待できますね。
 私は初めてこのようなレストランに
 来たので…少し緊張してます」


「緊張しなくて大丈夫ですよ。
 ここは人の目も気にしなくて
 いいですし安心してください」


「ありがとうございます」