それから、閉店時刻になると
すぐに店を閉め、手早く閉店業務を終えた。
「阿部さん、今日はいつも以上に
てきぱきしているね」
カウンターの中で後片付けをしながら
少し笑いながらそう言った。
「そうですか…?」
時計を見てみると確かにいつもは
30分はかかる作業にかかった
時間は20分だった。
いつもと変わらないというか、
考え事をしながら業務を行なって
いたため、時間がかかっているように
感じていたから不思議だった。
業務の終わりが見え始めた頃には
考え事をやめて、鼻歌を歌い出しそうな
くらい気分が高まっていた。
他人に自分の考えを話したのも
初めてだったし何故あんなに
言葉がすらすらとでてきたのか…
それはきっと復讐相手に
また偶然出会う事ができた
嬉しさだという答えが出た。
久し振りの感情に戸惑いながら
具体的な復讐方法を考えても思いつかず
焦りを感じていた。
