「パジャマ着たらケーキ出してあげる」

「えー。だって暑いんだもん…」

「もし風邪ひいたら、病院でちくっとするやつされるかもよ?」

「うわぁいやだ!いま着るから待って!!」

「ふふっ」



ぎこちなくボタンを留める姿が愛おしい。

彼に似て切れ長で、二重の漆黒の瞳。

無邪気な笑顔も彼の面影を感じるから、嬉しくなるんだ。



「お母さん困らせてんの、だーれだ?」