「はぁ…」 今日も今日とて快晴の夏空に ため息をついてしまった朝。 昨日のことを思い出しては、うなだれた。 花岡さんのことも気になるのに どうやって帰路についたのか覚えてない。 “ごめんな菜穂。…帰って” のし掛かる宣告のような言葉が 何度も頭の中でこだまする。 …わたしが、彼の手をはらったりしなければ。