「もうっ!どうしてこう毎日暑いのかな!ねぇあさみん!!」
「うーん…夏の宿命…?」
「「日向やかましいあと暑苦しい」」
「いやそんな具体的にハモるの!?」
7月に入り、真夏の太陽が照り付ける日が続いている。
けれど関門の中間試験が終わったことで
後は夏休みを待つだけだからか、みんな普段より随分と楽しそうに見えた。
「そうだ日向、赤点は無かったの?」
「無いですよーだっ!英語危なかったけどね!なんで俺にだけ聞くのさ」
「奏と菜穂に赤点あるわけないでしょ」
「…。でも俺、日本史学年トップだしっ」
「麻見は英語唯一満点で文句なしのトップだけど、お前同率5人だろ?しかも93」
「………。」
「こっ…、香月くん!最後の地図書くやつ1人だけ完璧回答だったって先生言ってたよね!?すごいよかっこいい!!」
「あさみん…っ!やっぱり俺のマブダチはあさみんだけだ…っ!!」
「日向って麻見のフォローすげぇ嬉しそうに聞くよな」
「あたしたちが菜穂みたいに優しくフォローしないからでしょ」
「あ、確かに」