高校2年生になっての2学期。


私たちの修学旅行が近くなるにつれて、
係決めもはじまっている。



私は“しおり係”に自薦した直後、
誠実も手を挙げたことから…
始まった。





放課後はふたりきりになる日が続きながら、
距離だって近くなっていく。





私の始まりの恋する相手は…
悠樹くんだったけど…


この頃には、
誠実のことが大好きで大好きで…

毎日のようにドキドキが止まらなくなっていくのも実感していた。






誠実の気持ちがあるって知っていたし、
はじめは分からなかった気持ちが…今じゃストレートに伝わる。




ふたりきりの教室でした……
あのキス。


うれしかったのに、
照れ臭くて…避けてしまいがちな自分。



近づいてきて気持ちが有頂天になるのを、
抑えている自分。



誠実は『俺ん家に来ない?』
って誘ってくれた日の夕方_