午前中の部が終わってから、
グラウンドに戻ろうとしていたとき、



『光里…これ』



渡された1通の手紙






【光里へ
足の手当て、ありがとう。
光里の優しさが伝わってきた。

まさかまさかの自分のひとつの過ち…
掴んでしまってごめんな。


正直言って、
気になっていたどころか…好きかもしれない。

嫌なことだったと思う…。

男の性…怒ると思うけど、
好きかもしれない女性と……そう思いながらいたのは事実。

ありがとう。
誠実】





手紙には、
そんな文章がずらりと書いてある。




それを機に、
私も気になってきた。



初恋は…悠樹くんだったけど、
誠実の気持ちに押される1日だったから。





恥ずかしい…
照れ臭い…


お風呂に入っていたとき、
妙に嬉しかったんだよね…。