至らぬ考えまで浮かんでしまった俺は、
光里の目すら見れなくなったりする。





『痛い…よね?
リレー残ってるんだよね…?
無理しちゃ駄目だからね』

『…おぅ。ありがとう』

『行ける?立てる?』

『少し肩、貸してくれる?』



肩貸して欲しい、そう頼みながらも胸が張り裂けそうな気持ちしかなかった。



『行ける?走れる?』

『行ける…大丈夫…』





足が痛い俺は、
保健室の扉を開けるときにつまづいて、
光里の方へ倒れかけていた



『ちょっと……誠実…?』



弱いチカラで、
受けとめている光里もびっくりするしかなかったみたい



『ごめん…ごめんな…』

『大丈夫…大丈夫だから…』