阿佐は1時間半遅れになり、
現場には到着したが…これは彼なりのやり方。



俺の気持ちを知っての、
彼なりの計らいだ。





光里はトイレに…そう言うと去ったあと、

『ごめん。どう?ふたり…』

『ドキドキする。でも、最高だっ。ありがとう。』

『コイツー…。
もっと好きになるか?なったか?』

『好きになったよ、当たり前だろ。取るなよ』

『なるわけねーだろっ』





このときは…
わからなかった。



のちになって、
人の気持ちが揺れて行く日が来る…なんてこと。




しかし、
初恋を経験して俺は一歩を踏み出すようになっていたことを実感していた。