高校2年生のXmasの季節。



一緒に過ごす冬は過ぎ去り、
高校3年生の春…夏…秋…





ふたりはいつだって一緒に過ごしながら、
刻を刻んだ。





卒業までも時間はなくなり、
お互いの進学のこともあってから

これまでより、
会えない時間は増える一方。





『光里っ♪ 寂しくない?』

『寂しい…って言ったら?』





高校3年になった夏の夕方のふたりは、
土曜日のおやすみに海に来ている





そのときのふたりきりの会話__





『会えてなかったし、気になってたからさ…。
光里のことだから寂しがるって思ったから』

『寂しいよっ。
でも仕方ないじゃん…』