キミは当て馬、わたしはモブ。



 やだなぁ、こういうの。


 逆に、帝塚くんは毎日こんなのを浴びてるんだ。そりゃメンタルも強くなるよね。



「佐久良、スケジュール表がなくなったせいで相談することがなくなったんですが、これからどうしましょう」



 これは……気付いてない可能性があるな。


 手の内でクシャクシャになった紙くずを握りながら、帝塚くんはわたしに問いかけてくる。


 相変わらず飄々とした態度で、何を考えているかわからない。



「………始めっから何の話をするか言ってくれれば、もっと遅い集合時間にできたんじゃないかなぁ」



 帝塚くんって、要領悪いよね……。



「なるほど……。すみません、一時間前には待っていなくてはという思いが強くて」


「ちゃんと学習してるのかなぁ」


「頑張ります」



 いや、頑張りますじゃなくて……。


 まぁいいや。それよりご飯食べよーっと。


 わたしは考えることをやめた。帝塚くんに口出しするのは、たぶん、無意味だ。


 うーん、無意味っていうか、わかってはいるんだけど、実践ができないって感じなんだよね。


 情報を吸収する能力はあるだろうから、大丈夫だとは思うけど。



「それで佐久良、これから一時間何しますか?」


「……しりとりでもしてればいいんじゃないの?」



 わたしは考えることをやめた。