キミは当て馬、わたしはモブ。



 開いた先に書いているのは、きっちりとタイムキープされている今日のスケジュール表――。


 1:00 集合

 1:00~1:40 移動

 1:40 水族館到着

 1:40~2:40 水族館観覧

 2:40~2:50 移動


 その先もまだ続いている……。



「却下!!」



 わたしはそれをビリビリに破いた。



「ひ、ひどいです……」


「こんなのに付き合わされてたまるか! 遠足じゃないんだから……」



 いるんだなぁ。こうやってスケジュール立ててくる人って。普段人と遊んだりしないんだろうなぁ。



「絶対にこの時間に着く、この時間までに終わるっていうのは、遊びにおいては考えちゃいけないの! ただし、門限があるなら別ね!」



 ここまで言わないと伝わらない気がする。



「大体、なんで水族館着いてすぐに見始めてるの!? ちょっとの時間も無駄にしちゃダメなんですか! わたし達はダッシュでもさせられるわけ!?」


「は、はい……」


「それはなんの『はい』!?」


「『入』る時間は少し猶予を持たすべきでした、のはいです」


「な・ん・で・そ・う・な・る・の」


「冗談です」


「帰ります」


「困ります」


「困ってください」



 腕を取られる。


 わたしはそれを必死に抵抗した。