キミは当て馬、わたしはモブ。



 正気に戻ってよわたし。


 こんなやつと、友達……なりたいか?


 かなりの変人で、勉強だけはできて、恋愛はポンコツで。


 でもがんばり屋で………ちょっと!! しっかりしてよわたし!


 もうダメだ。完全に洗脳されてる。洗脳だよ、これ。わかってても抜けだせないんだよ。



「はぁ……」


「そんなにため息吐かないでください。傷付きます」


「メンタル強いのが売りでしょ、キミ」


「そうでしたっけ?」


「もう知らない……」



 もう、勝手にしなよ……。



「それより、二時間前に呼び出してまでしたかった話をしてよ」


「あ、今日は、作戦にダメなところがないか佐久良に見てほしくて」


「ボロクソに言ってあげるね!」


「なんて嬉しそうな顔……」



 ここで鬱憤を晴らす!


 帝塚くんは、まず自分の体へと視線を移す。



「服……変じゃないですか?」



 乙女か。


 まぁ、デートするにあたって大事なところだとは思うけど。


 帝塚くんもそういうところ気にするんだ。


 帝塚くんの服装は、黒のスキニーパンツに、白のロングTシャツ。その上に黒のジャケット。スニーカーは紺色だ。


 たぶんこの人、何着ても似合うって言われるタイプだな。