「ラインは交換してもらえたんですけど、『なんで?』の顔が、本当にわからない、って顔だったので……もしかしたら、迷惑だったんじゃないかなと」
「そんな相手に水族館のチケット渡す?」
「早く違う話題に移したくて」
あー、もう、まずそこの問題を解いてから次に進んだらよかったのに。
でも、アドバイスしたら二人の仲を応援することになっちゃうしなー。
あくまで話を聞くだけで、何も口出しできないって……すっごくもどかしい。
帝塚くんが一生懸命なのは伝わってくるから、余計に自分の中の二つの気持ちがゆらゆら揺れていく。
「帝塚くんって、距離の詰め方おかしいよ」
口が勝手に開く。
いい? わたし。何を言ってもいいけど、あくまでわたしの考えってだけだからね?
「好きな子だから態度が変わるのはあたりまえかもしれないけど、帝塚くんの人付き合いはわたしに対する態度くらいでちょうどいいよ」
アカネちゃんみたいな子には、グイグイいかないと意味ないと思う。
いや、わたしは今帝塚くんの人付き合いについて話しただけで、決してアカネちゃんに対する態度なんて言ってないけど。
「……そうですか?」
「うん」
わたし……帝塚くんが弱気になってるとこ見るの、あんまり好きじゃないかな。



