キミは当て馬、わたしはモブ。



 ここから二時間、何をする時間なんだろう。


 アカネちゃんと中村くんも来るなら下手に移動できないし、そもそも呼び出した本人が動き出そうとしない。


 嘘でしょ? わたし、これに二時間付き合わされるの?


 待ちたいなら一人で待ってよ……頼むよ……。


 はぁ……仮にも一緒に遊ぶんだから、スマホいじって時間潰し、なんてやりにくいしな。


 ずっと立ったままだと絶対に疲れるので、近くの花壇を囲むレンガブロックに腰をかける。


 なんでわたしから話しかけなきゃいけないんだ。



「……アカネちゃんとは友達になれたの?」


「たぶん……」


「たぶん!?」



 あ、あれだけわたしに大口叩いといて!?


 じゃあキミはあのとき何をしたの!? 間違ったチケットを渡しただけ!?



「友達になってください、とは言いましたよ。言ったら……『なんで?』って、言われたんです……。なんで? って、なに、なんで? こっちの台詞ですよ。なるかならないかで返事してくださいよ」


「お、落ち着いて帝塚くん」



 なるほど、アカネちゃん側にも問題があるわけか……。


 でも、その返事って鈍感だからっていうよりは、帝塚くんと友達になるのに疑問があるってことなんだよね。


 ……友達になってって言われて、なんの疑問が出るんだろう?