キミは当て馬、わたしはモブ。





 アカネちゃんが四人のライングループを作ったので、帝塚くんとわたしのラインが繋がってしまった。


 向こうから即友達追加されたから、ブロックしてやろうかと思ったら、開口一番送られてきたメッセージ。



『作戦会議をするので来てください』



 行くわけない。スマホの画面を落とそうしたら、



『来てくれないと、カップリングのこと二人に話します』



 一丁前に脅しなんて使ってきやがった……。


 そんなこんなで、待ち合わせ場所の駅前で向かい合うわたし達。



「あのさ。集合時間二時間前に来るのはいいけど、わたしまで早起きさせるのはなんなの?」


「そんなこと言いつつ、来てくれるんですね。やっぱり優しいです」


「褒めてごまかそうとしないで」



 せっかくの休日をキミのミスのせいで無駄にされてるんですけど。



「そんなに怒らないでください。タダで水族館に行けると考えたらお得じゃないですか?」


「キミがいなかったらの場合だよ!」



 実際ちょっと嬉しいのが悔しいんだよ!



「それに、お金はちゃんと払うよ」


「いいです。いつも付き合ってもらっているお詫びです」


「悪いと思ってるならやめてくれないかな……」


「嫌ですけど」



 間違えてペアチケットを買わなかったら、わたしを呼び出すつもりもないくせに、よく言うよ。