キミは当て馬、わたしはモブ。



 写真に撮った例の謎をルーズリーフに写したので、授業中はこっそりその答えを考えることにした。


 うーんと。


 ノートと教科書の下に敷いて、隙間から問題を見返す。



『🔽場所はここ🔽
①K ②Fe ③S ④Ca』



 たぶんこれは四択の問題で、フラスコは始めが肝心とか言ってるから、答えは①のK?


 ただ、Kがどこの場所を示してるのか、いまいちわからないなぁ。


 ――と、ここで、わたしの圧倒的ひらめき力が発揮される。


 ピキーン!


 フラスコ……。このフラスコみたいなキャラクター、まさか本当にフラスコだったりする?


 ミステリーアニメの推理パートさながらに、わたしの頭の中では探偵がひらめいたときのテーマが流れ始めた。


 K、Fe、S、Ca。わたしはそのすべてのアルファベットに、見覚えがある。


 これは元素記号だ。


 Feは確か鉄の元素記号で、Caはカルシウム。フラスコがいるのは、理科を連想させるためだったとしたら。


 えっ、なになにわたし! 急に頭いいじゃん!


 でも、どうしてもKとSが何の元素記号だったのかがわからない。


 理科の教科書に載ってたっけなぁ。


 机の中から、理科の教科書を探す。


 見つけた。けど……これ、物理だった……。


 なんでわたし化学を選択しなかったんだ!