キミは当て馬、わたしはモブ。



 それは間違いなく男の子の顔で、それ以外の何者でもない。


 ひっついたときにわかったけど、体だってあたしとは違った。


 逆に優斗のこと男だと思わない要素って……なくない?


 あたしが理解してないことを察して、優斗が険しい顔する。



「危機感がなさすぎるって言ってんの」


「んーまぁ、優斗だしね」


「っ……僕なら裸見せても、何もしないと思ってる?」


「何かするの?」



 優斗なら別に見られてもなぁ。


 他の人なら嫌だけど、優斗なら許せる。そういうことなんだけど。


 だから、何かしてもいいよって意思表示で優斗の首に手を回した。


 優斗は喜ぶどころか、煩わしそうにしてくる。



「……こんな朝からするほど非常識じゃない」


「そっかぁ」


「そろそろ本当に起きるから。手、退けて」



 なーんだ。つまんないの。


 乗ってくれない優斗に口を尖らせながら、大人しくあたしも起き上がる。



「優斗っ。あたし、優斗の気持ちわかったよ」


「……何、急に」


「好きな人の寝顔を見つめるのって、無限の時間に感じるよね……♡」


「え……っ!?」



 あからさまに動揺する優斗。


 あたしは、口元に手を当ててニヤ~ッと優斗に寄り添う。