キミは当て馬、わたしはモブ。






「おはよう……ゆーくん♡」



 目をひん剥いて硬直する優斗が可愛くて、思わず頬を突っついた。


 ぷにぷにの感触にうっとりしていると、それまで呆然としていた優斗がガバッと上体を起こす。



「な……っに、は……? なに、してんの」


「えー? 優斗ご希望の、幼なじみがベッドに入りながら起こしてくれるシチュエーションだよ? 嬉しくないの?」


「誰も希望してねぇよ」



 逃げようとする優斗の腰に抱きついて頭を擦りつける。


 せっかく可愛い幼なじみが起こしに来てあげたのに、その態度はどうなのかな~?



「おい、ひっつくな! 離れろ!」


「またまたぁ。嬉しいくせにっ」



 引き剥がそうとしてくる力も、そんなに強くないじゃん。


 ほんとはこのままがいいって思ってるんでしょ。あたしにはわかる!



「やっぱり、アカネって……」



 パッと抵抗が止んだ。


 お、やっと素直になってくれるのかな?


 あたしもそろそろ解放してあげようかと思って、腰に回していた手を外す。


 すると優斗はベッドから出ようとしていた体勢を変えた。


 覆い被さるように、あたしの顔の横に手を付いて見下ろしてきたのだ。



「わっ……」


「僕のこと、男だと思ってないだろ」



 すぐ近くに優斗の顔がある。