キミは当て馬、わたしはモブ。




「優斗! 今日寄り道して帰ろう!」



 放課後になったら鞄を肩にかけた優斗を真っ先に捕まえて、有無を言わせず連れて行く。


 という授業中に練った計画を即実行。


 こうやって誘うのは珍しいことじゃないし、優斗だったら黙ってついてきてくれる。


 予定ではそうだった。



「どこ行くの」



 優斗は眉一つ動かさないまま、行き先を聞いてきた。


 こんなこと、ありえないと言っても過言じゃない。


 でもあたしは質問の意図がまったく読めなかったから、素直に伝える。



「アイス食べたい! 期間限定のフレーバーがね、すっごく気になってて」



 この答えで、なんか変わるのかな?


 いつもどこに誘っても、結局行ってくれるんだけどな。



「……好きな人、誘えばいいんじゃない?」


「あ」



 な、なるほど、そういうことか……!



「えっと……! そ、そのことで、優斗にしときたい話がある、かも」


「かも?」


「ある! 絶対にあるよ!? めちゃくちゃ大事な話、あります!」



 こういうときどうするのが正解かわからなくて、勢いで突き通してしまった。



「まぁ……それなら……」



 優斗だってこれで納得しちゃうんだから、間違ってないよね?