キミは当て馬、わたしはモブ。



 いや、「なんですか?」みたいな顔してるけど。



「い、い、今、何を……!?」


「何してもいいんですよね?」


「や、や、そうなんだけど……!」



 いきなり階段をジャンプされると、さすがに驚くっていうか……!


 だから、つまり、



「――てぃっ、TL未満でお願いします!」


「……なんですか? TLって。タイムライン?」



 う、うああああああ! 墓穴掘ったあああああああ!!


 調べられたら終わりだ。わたしが淫らな想像をする女だってバレてしまう。


 こっ、これもお兄ちゃんが悪いんだ。お兄ちゃんの部屋に堂々と置いてあるのが悪い。


 わたしに変な知識を与えたお兄ちゃんがっ!



「……う~っ、もぉ~……っ」


「よくわかりませんけど、落ち着いてください」


「絶対に調べないで! 知識深めようとしないでいいからねっ!?」


「そう言われるとますます知りたくなりますよ……?」



 墓穴その二!?



「ほっ、ほんとにやめてほしいの!」


「うーん……。じゃあ代わりに、続きをしてもいいですか?」


「どっ、どうぞ!」



 わたしはギュッと目を瞑った。


 頭はもう冴えに冴えていて、今の状況を冷静に俯瞰して見ることができる。


 ベッドに寝転んで、二人きり。


 彼氏に何をしてもいいと言って体を預ける。……今ここ。


 ……え、やっぱりやばくない?