キミは当て馬、わたしはモブ。



 わたしはベッドの上、帝塚くんはベッドを背もたれにしている。


 帝塚くんのリアクションに適当な相づちを打ちつつ、その背中に手を伸ばして肩を揉んだ。



「ねぇ、帝塚くんさ……」


「ん、はい、どうしました?」


「……」



 別に話なんてない。意識をわたしの方に向けてほしかっただけだから。


 それでもゲームの手を止めないから、腕を肩から首に移動させて抱きしめた。


 わたしのものなんだったら、これくらいの妨害許されるよね。



「佐久良?」


「……」



 無言で抱く力を強める。


 そのまま困っちゃえばいいんだ。


 でも、帝塚くんは困るどころかクスッと笑みをこぼしてわたしの手に触れる。



「わかりました。少し待ってください、切りの良いところで終わるので」


「……早く」


「はい」



 こういうときに察しがいいの、なんなの。


 嬉しいんですけど。


 ゲームを終えると、帝塚くんはベッドに上がってくる。


 完全にわたしをからかう気満々の顔だ。うっすらと口角を上げて目を細めている。



「で……佐久良は俺と何がしたいんですか?」


「……別に」