キミは当て馬、わたしはモブ。




「二つ目」



 あっ、これあと四つあるんだった!


 最悪すぎる!



「素直じゃないところ」


「わかる~~~~!」



 はぁっ!?


 突然の共感の声に、顔を上げざるを得ない。


 見ればお兄ちゃんが口を両手で押さえて目をキラキラとさせていた。


 あんただけは共感したら終わりでしょうが!



「佐久良は嫌だとか面倒くさいという態度をとりがちですが、結局なんとかしようと考えてくれるところがあります。そういうところが……すごく、いとおしいです」



 わたしが顔を上げたのに気付いたからか、帝塚くんはチラ、とわたしに目配せをしてくる。


 そして、スライドを一枚進めると……。


 瞬間、高鳴っていた胸が通常の速度へと戻っていった。


 スライドには文章が綴られている。


 それも、脳が認識しないほど尋常じゃない量で。



「これはほんの一例です」



『例①嫌がりながらも俺と一緒にいてくれる』


『例②面倒くさがりながらも俺の質問に答えてくれる』


『例③突っぱねながらも俺を好きでいてくれる』


 ⑩まであるのを見て読むのをやめた。


 なんていうか、熱量が……しんどい。


 遥か先を走られすぎて、追いかける気にもならなくなってきた。


 ちなみにこの時点でお兄ちゃんも真顔になっている。