キミは当て馬、わたしはモブ。



 わたしは勇気を出して、帝塚くんの反応を確認してみる。


 帝塚くんは……驚き顔で固まっていた。


 え、とこっちまで固まりが移ってしまう。



「な、何その顔! 人がせっかく素直になってあげたのに!」


「いえ、まさか、そう来るとは思わなくて……」


「なら照れるなりしてよ!」



 頑張ったんだからちょっとぐらいご褒美くれてもいいじゃん!


 距離を取ってやろうと体を動かそうとすると、帝塚くんはそっぽを向いてこちらへぐぐっと体重をかけてきた。



「ちょ、ちょっと何? 重い!」


「割りと、効いてますから」



 何を聞いてるって? それ、この状況と関係ある?



「だから、安心してください」



 あれ?


 こっちを向いた帝塚くんの頬が、赤い。


 むしろ、耳まで赤い。


 つまり――照れている?



「――っ!? あっ、ね、熱でもある!?」


「そういうこと言いますか」


「いや、だってだって」



 そんな顔したことなかったじゃん!


 不意討ちくらわされて、動揺しない方がおかしいでしょ。


 でもそれは、もしかして帝塚くんも同じだったり?


 わたしの戦法、大成功だったり!?