じいやと涙のお月様

「それならば、網でおまえを捕まえて、あちらの山に連れていこう」

じいやは屋根を降りて、倉庫へと向かい、古い網を持ってくると、ふたたび屋根に登りました。

「えいや」

そう言いながらじいやが、雲にむかって網を投げました。

だけど網は、雲まで届くことなく屋根の下へと落ちてしまいました。

「これは手強い。困った困った…」

じいやが肩を落としていると、頭の上で、けらけら笑う声が聞こえました。