じいやが首をかしげると、雲が言いました。
「これは月の泣き声だ。皆の姿が見えないと、月は泣いているのだ」
じいやから月の姿が見えないように、月からもじいやたちの姿が見えなかったのです。
「雲よ。わたしもおまえが月から離れられるように手伝ってみよう」
「なんと嬉しい申し出だろうか。ありがとう、ご老人」
じいやはふぅふぅ、と必死に雲を吹きました。
雲はまったく動きません。
「これは月の泣き声だ。皆の姿が見えないと、月は泣いているのだ」
じいやから月の姿が見えないように、月からもじいやたちの姿が見えなかったのです。
「雲よ。わたしもおまえが月から離れられるように手伝ってみよう」
「なんと嬉しい申し出だろうか。ありがとう、ご老人」
じいやはふぅふぅ、と必死に雲を吹きました。
雲はまったく動きません。



