じいやと涙のお月様

じいやはせっせとお城のてっぺん、屋根の上を目指します。

赤茶色のレンガで出来た屋根の上に登り、星を探しましたが、星は見当たりません。

それどころか月も見えませんでした。

その代わりに、今日は黒い雲が厚く空をおおっています。

「これはどうしたことか。これでは姫様に星をお渡しできないではないか」

じいやは空に手を伸ばしました。