じいやと涙のお月様

だけど、すぐにそのまぶたは開かれました。

「だめだわ、じいや。ランプの灯りでは明るすぎるのよ。わたし、目が冴えてしまいそうだわ。もっと優しく…お月様のように淡く光る物はないの?」

お姫様の言葉に、じいやは困ってしまいました。

このお城には、ランプ以外に部屋を照らす物など無かったのです。

じいやが困っていると、お姫様が何かを思い出したかのように話し出しました。

「そうだわ、わたし本で見たのよ。夜空に輝くお月様とお星様の本よ」