じいやと涙のお月様

両手いっぱいの星々を見て、じいやは魔法使いにも分けようと、声をかけます。

「魔法使いや、半分持っていきなさい。おまえのおかげでこんなにもたくさんの星をもらえたんだから」

魔法使いはすねたように呟きます。

「そんなもの、けっこうさ。やはり良いことなんてするもんじゃないね。ボクは人を困らせる方が似合ってる」

そう言い終えるやいなや、空の向こうへ飛んでいってしまいました。

じいやはそれを見送ると、月にお礼を言ってお姫様の元へ走りました。