2014年春ー。
 あたしは、高校3年になった。
 専攻しているコースがコースなので、昨年とほぼ変わららずのメンバーだった。
 学校に行く前、あたしはいつものベンチのそばに、自転車を置き、ベンチに座った。
 そして、カバンから、1冊の本を取り出した。
 「(えーっと…、昨日はここまでだから、今日は、ここからね。)」
 あたしは、ページをめくりながら、本に目をやり、春風に乱れる髪が乱れ、何度も直しながら、読んでいった。
 あっという間に、30分過ぎてしまい、あたしは、本をカバンにしまった。
 学校に向かい、自転車を置くと、親友の中瀬 薫が声をかけてきた。
 「はずき、おはよう。」
「薫。
おはよう。」
「今日から、3年だね〜。」
「うん。
そして、受験生…。」
「うっ…。」
「お互い頑張ろうね。」
「う…うん…。
そう言えば、はずきは、どこに行くの?」
「第一希望は、K大の法学部。
第二希望は、T大の法学部。」
「K大って、あの大金持ちで有名な?!」
「うん。
あそこ、法学部に、力入れてるし、綺麗だし。」
「(綺麗なのは、お金使ってるからだ!)
そ…そう…。
頑張って…。」
「ありがとう。
薫は?」
「うちは、S大の体育教育学部。」
「薫、体育得意だもんね。
体育に先生になるの?」
「最終的にはね。」
「すごーいっ!!
薫先生かぁ…。
相談しやすい、馴染みのある、先生になりそう。」
「ホント?!
ありがとう。」
 あたし達は、話しながら、教室に行った。
 給食時間ー。
 今日は、給食の日。
 みんなは、大喜び。
 なぜなら、カレーだったから。
 あたしにとっては、苦痛…。
 「(いいな…。)
(みんなと、一緒に食べれて…。)
(あたしだって、みんなと食べたいのに…。)
(食べたら怒られるし…。)」
 あたしは、「学校の給食なんて、栄養も無いし、美味しくも無いんだから、あなたは、うちのシェフが作った、お弁当にしなさい!!」と、母に言われてから、ずーっと、お弁当…。
 みんなが羨ましかった。
 でも、そのことで、みんなに責められることはなかった。
 それは、あたしの両親が、お金持ちだったから。
 実際、この高校にも、かなり、寄付しているみたいだった。
 あたしは、自転車に乗り、薫と帰りながら、「どこのファーストフードに寄るか。」話し合っていた。
 「今日はさぁ、ワクワクにしない?」
「ワクワク?」
「そう!
今日からナゲットが20個入り350円なの!!
行くしか無いでしょ!!」
「薫、あそこのナゲット好きだもんね〜。
いいよ。
ワクワクにしよ。」
 あたし達は、ワクワクに寄って、学校の話をして帰った。