もう、この時のアタシは意識も朦朧としていて… はっきり言って、啓斗さんに構ってられる時間なんて無かったと思う。 だけど、大切なお客様。 No.1になるためには、これくらいの我慢、しなきゃイケないと思ったんだ…。 …でも。 これが間違えだったんだ。 「どうしたんですか…?」 そう言って、近づいたアタシ。 啓斗さんは、少し驚いた様子でアタシを見る。