よし、もうタクシー乗り場まで来たし…安心だ。 そう思い、アタシは胸の緊張が解けたかのようにため息を漏らす。 まだ、ふらふらと揺れる足。 もう全然と言っていいほど回らない頭。 アタシはもうこの時、気力だけで立っていたのかもしれない。 見えたタクシーに安心した。 しかし、背後から近づく影に… アタシはこのあと起きる展開に… 気がつく事ができなかった。