陸斗の方をむくと、肩を揺らし、息を乱している。 目が点になっている陸斗はアタシの顔を見ると急いで近づいてきた。 「うらら…お前何やってんだよ…!」 「や…やだ!離して!」 陸斗はアタシの腕を掴むと、開いた傷口を抑えた。 「何やってんだよ…血でてんじゃねぇかよ…。」 そういった陸斗はアタシを抱きしめると、その手にぎゅっと力を入れた。