お母さんがアタシに書いた最初で最後の手紙。 その最後の分は ――大好きだからね?ありがとう。―― この文で終わっていた。 ありがとうと言いたいのはアタシの方なのに、もう伝えることもできない。 大好きだと言いたいのに、それさえも許されない。 それが何よりも悲しくて、悔しくて…。 “会いたいよ…お母さん。” この気持ちが何よりもアタシを苦しめた。