お母さんの手紙の内容を思い出してみても、思い当たるのはお母さんが苦しんでいたことだけ…。 アタシはソファーに腰掛けると、両足を抱えて体育座りをした。 テレビもつけず、電気もつけない。 聞こえてくるのはカチカチと揺れる時計の秒針の音だけ。 曇り空から少し差し込む太陽の光が、微かに部屋の明るさを保っていた。