恭子さんには、親達が蒸発する前も、蒸発した後も…たくさん世話になった。 だから、それだけ俺も辛かった。 けれど…俺の痛みよりも、うららが背負った痛みの方が断然大きい。 だからこそ、心配だった。 おれは視線をうららに向けて静かに眺めていた。 あれから一日たったけれど、うららは今だに理解できていない様子。