「お母さん!起きて!!」 アタシはお母さんの手を握ると、その手に力を込めた。 「お母さん頑張って!!」 「恭子さん!!」 アタシの声と重なるように陸斗も声をかける。 お願いお母さん!! いかないで…。 どこにも行かないで…! アタシを一人にしないで!! 「お母さん…!!」