「はぁ…はぁ……」 うそ… 嘘だよ…。 お母さんが乳ガン…? そんなはず無いじゃん… アタシはとにかく走った。 何もかも、なかったかのように…。 すべて…忘れたくて。 消し去りたくて……。 気がつけば、アタシはお母さんの病室の前へと来ていた。