「だって…そんな…」 「乳ガンなの。」 アタシの声を遮った先生の声は、はっきりとアタシに聞こえた。 その先生の紛れも無い言葉が、アタシに絶望感を与える…。 「お母さん…乳ガンなの?」 「そうよ。この前、胸を痛そうにしてたから検査してみたの……そしたら…。」 バンッ……!! 「蓮堂さん…!?」 気がつけば、アタシは検査室の扉を開けて走り出していた。