横でぐいぐいと俺の腕を引っ張る千尋さん。 俺は聞こえないようにため息を付く。 目の前でクレープを食べている千尋さんはとても笑顔だ。 「はい。あーん♪」 「え…!?」 いきなり目の前に現れたクレープに少し驚いた。 何だよ…。 そう思うと同時に、千尋さんが俺にクレープを近づけた事が分かった。