確かに今、スニーカーの音が聞こえた気がする…。 気持ち悪くなり、アタシは後ろを振り返った。 しかし、見渡すかぎり人の波ばかり。 今、絶対に誰かにつけられてた……。 ストーカーに遭って、少し過剰反応気味になってるのかもしれない。 だけど、今のは絶対だれかが………。 「ッッ……!」 すっかり怖くなったアタシは少し小走りで陸斗の元へと急いだ。